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マンションのベランダの活用術!おしゃれで快適な空間作り

#リノベーション#ホームインスペクション
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洗濯物を干す場所というイメージが強いベランダ。
「どうにかうまく活用できないかな?」
そう考えたことはありませんか?
マンションのルールを守ったうえで工夫をすれば、自宅のベランダやバルコニーも、おしゃれで快適な空間にすることができます。
今回は、マンションのベランダを有効活用する方法と、知っておきたい注意点をご紹介します。


ベランダとバルコニー

まず、混同されがちな「ベランダ」と「バルコニー」の違い。
ベランダとバルコニーは、同様のスペースです。そして、どちらも広さに定義はありません。大きな違いは、屋根が付いているかどうかということ。

ベランダ=建物の外側に取り付けられた屋根の付いたスペース
バルコニー=建物の外側に取り付けられた屋根のないスペース

「屋根がついていればベランダ」と覚えておきましょう。


マンションのベランダの注意点

ベランダを快適な空間にする前に、ベランダに関する基礎知識を知っておくことが大切です。
ここでは、マンションのベランダにおいて注意すべきポイントをご紹介します。

ベランダは共用部分

まず、必ず知っておきたい重要な点は、マンションのベランダは「共用部分」ということです。
マンションには、「専有部分」と「共用部分」があります。
専有部分とは、基本的に居住スペースのこと。
そして、共用部分とは、エントランスやエレベーター・廊下・階段など、マンションの住人が共同で使う部分のこと。ベランダやバルコニーは専有部分に思われがちですが、実は共用部分です。
また、マンションによって規約も違います。マンションのベランダをどこまで自由に利用していいのか、事前に管理規約を確認しておきましょう。

避難経路の確保

ベランダが共用部分になっているのは、避難経路という重要な役割を果たすためです。
マンションは、火事や災害が起きた際に、住人が避難できる経路が確保されています。そのため、避難用のハッチや、避難用の隔て板などの避難経路に物を置くことは禁止されています。

安全性の確保

快適なベランダライフを楽しむためにも、安全は第一に考えなければいけません。
例えば、落下しやすいものや、風で飛ばされやすいものを置かないこと。
また、小さなお子さまがいてテーブルやイスの設置を検討している場合は、転落事故などに繋がりかねないので、細心の注意が必要です。

定期的な掃除

ベランダも、定期的に掃除をしなければいけません。
月に2〜3回、掃除するのがおすすめです。
ベランダは外に面しているため、土やホコリ・コケ・カビ・鳥のフンなど、さまざまな汚れが付いています。放置してしまうと頑固な汚れになってしまい、想像以上に掃除が大変になってしまうことも。
掃除をせず放置してしまうと、汚れだけではなく、劣化の原因にもなります。
特に洗濯物をベランダで干す方は、手すりや物干しざおはこまめに掃除することをおすすめします。



マンションベランダの有効活用方法

まずは、マンションの管理規約を確認し、規約の範囲内でベランダをどのような空間にしたいのかイメージしてみましょう。
テーマを決めることで、快適な空間を作りやすくなります。

動線を確保しつつ、ベランダの広さに合った家具や植物を選ぶことがポイント。
ベランダは、直射日光が当たったり雨ざらしになる可能性が高いので、家具を置く場合は耐久性があるものを選びましょう。
また、室内のインテリア同様、観葉植物があるだけでおしゃれでリラックスできる空間になります。
ウッドデッキやグリーンを敷く場合は、設置が簡単にできるものを選ぶことで、気軽にアレンジを楽しむことができます。

ベランダの活用方法の一例をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

リゾート気分を味わえるカフェスペース

ベランダに、テーブルとイスを設置してカフェスペースに。
広いスペースがない場合は、コンパクトサイズのものや、折りたためるタイプのものを選ぶとよいでしょう。
また、観葉植物を置くとガラッと雰囲気が変わり、リラックスできる空間になります。過ごしやすい気候の時はランチをしたり、ゆっくりティータイムを楽しめたり、思い思いの時間を過ごせます。

景色を眺められるのんびり空間

デッキチェアを設置して、贅沢な空間に。
眺望のよいマンションにお住まいの方は、デッキチェアなどを設置して、のんびり景色を堪能できます。
昼寝スペースにしたり、サイドテーブルを置いて本を読んだり、夜にはお酒をたしなんだり、有意義な時間を過ごせるでしょう。

子どもの遊び場

ウッドデッキやグリーンなどを敷いて、子どもが遊べるスペースに。
大切なのは「安全第一」
テーブルやイスを設置している場合、子どもの落下事故につながる危険があるので、十分な注意が必要です。また、通行人に当たってしまうと危険なので、落下しやすいおもちゃの使用も極力避けるようにしましょう。
注意点は多くありますが、天気がよければベランダでお弁当を食べてピクニック気分を味わえたり、室内ではできない遊びを楽しめるのがメリットです。

非日常感を味わえる仕事スペース

マンネリ化・憂鬱になりがちな、テレワークの気分転換に。
心地よい風と、自然の太陽光を感じながら仕事ができるので、気分もリフレッシュできます。日よけなどのアイテムがあると、さらに仕事が捗るでしょう。
ベランダで仕事をする際は、準備が少々面倒かもしれませんが、誘惑となるアイテムが身の回りになくなるのがメリット。すぐ取り出せるように、仕事グッズをひとつにまとめておくと便利です。
電源を確保するための延長コードなどのケーブルは必須アイテムです。



マンションベランダの掃除方法&タイミング

ベランダで快適な時間を過ごすために、定期的な掃除は必須です。
重曹・セスキ炭酸ソーダ・クエン酸などを上手く利用すれば、掃除の際も大量の水を使わずに済みます。100円ショップなどで便利な掃除グッズも安く手に入るので、ぜひ活用してみてください。
ここでは、ベランダを掃除する際のベストなタイミングと、注意点をご紹介します。

風の強くない日がベスト

マンションのベランダを掃除する際の懸念点は、砂やホコリが舞ってしまうこと。
そのため、ベランダの掃除をする日は湿度が高い雨の日や、風の少ない日がベストタイミングです。
砂やホコリが舞いやすい、乾燥した晴れの日や風が強い日は避けましょう。近隣の方への迷惑や、トラブルに繋がってしまう可能性もあります。
近隣の方が洗濯物を干していないかなど、確認してから掃除を行なう配慮が大切です。
ガーデニングを楽しむ際も、同様に、殺虫剤を使う日などには気を付けましょう。

水の使い方に注意

マンションのベランダは、雨水をしのぐ程度の防水加工がされているのが一般的です。
そのため、掃除の際に大量の水を使うことができません。
一度に大量の水を流すと、隣戸に水が流れ込んだり、下の階に水漏れしてしまう可能性があります。
スプレーボトルや新聞紙などを利用すれば、少量の水で掃除が可能です。
できるだけ近隣の方に迷惑がかからないよう、細心の注意を払いましょう。

鳥のフン・コケ・ゴミを取り除く

ベランダの掃除で特に厄介なのが、鳥のフン。
鳥のフンには、雑菌や病原菌が多く潜んでいるので、素手で触れないように注意しましょう。健康被害のリスクがあるため、掃除をする際はマスクと手袋が必須です。
除菌用のアルコールや、重曹・セスキ炭酸ソーダなどを使うと有効です。
また、鳥のフンは人体だけではなく、建物を腐食させる成分が含まれています。
鳥のフンを見つけたらすぐに取り除くようにしましょう。

コケは、壁や床が傷む原因になります。
コケの掃除には、50度前後のお湯が有効です。一般的に、ベランダに使用されている住宅建材は、熱湯ほどの耐熱性はないので注意してください。
鳥のフン同様、コケも見つけ次第取り除くようにしましょう。

排水溝の掃除

排水溝は、ゴミがたまりやすい場所です。
掃除を怠ると、詰まりや悪臭の原因になってしまいます。
排水溝が詰まり水が流れなくなると、床材の劣化や隣戸に汚水が流れてしまうなど、トラブルの原因にもなりかねません。
また、配管が詰まってしまうと修理が必要になってしまう可能性もあるので、こまめな掃除が必要です。

鳥の巣を発見したら駆除会社に依頼

万が一、ベランダに鳥の巣を発見したら自分で撤去せずに、駆除会社に依頼することをおすすめします。
ダニや感染症のおそれがある他、鳥獣保護法に違反してしまう可能性があるためです。場合によっては、100万円以下の罰金を課せられることも。

鳥は、フンがある場所には何度も戻ってくるといわれています。
ベランダを清潔に保つこと自体が、鳥に巣を作らせない対策にもなります。
それでも気になる方は、100円ショップやホームセンターなどで、鳥を寄せ付けないグッズを購入できます。巣の撤去にも費用がかかるので、事前に対策をしておいた方が賢明かもしれません。



まとめ

カフェスペース・子どもの遊び場・仕事スペースなど、ベランダは活用方法がたくさんあります。
初めにテーマを決めることで、すっきりと快適な空間を作ることができます。
大切なのは、マンションの管理規約をしっかり確認して、ルールの範囲内で楽しむこと。近隣の方の迷惑にならないよう、安全第一でベランダライフを楽しんでくださいね。

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